第2章 日常が壊れる日
気味の悪い異形のソレが天井からぶら下がっている。
ケタケタと笑う声が聞こえてくるが一切耳を貸さない。
空気が、、重い、、、
ずっしりと身体にのし掛かってくる重みに、思わず立ち止まり肩で息をする。
『はぁ、はぁ、、何、、これ、、』
ここまでの感じは始めてだった。
冷や汗が背中を伝う。
あかりちゃん、、‼︎
私は震える膝にぐっと力を入れ、なんとかあかりちゃんの教室へと辿り着いた。
『・・・はぁ、はぁ、、あれ、、誰もいない…?』
ガランとした教室は既に誰も残っていなかった。
けど、あかりちゃんの鞄は机の上に置きっぱなしになっていた。
まだ校舎内にいる……!
ふとその時、最悪な事態が脳裏を掠めた。
もし昨日の事件にあかりちゃんが巻き込まれていたら、、、?
さっきから感じる異様な気配と重苦しい空気に私はゾクっと身震いがした。
私は教室を出ると、嫌な気配が強く感じるさらに上の階へと足を進めた。
恐怖と緊張で心臓がバクバクと音を立てる。
静まり返った階段をなんとか上がって行くと、屋上へと出るドアが薄く開いているのが目に入った。
『・・っ⁈』
ドアの向こうから微かに人の声が聞こえ、私は咄嗟に駆け出し、勢いよくドアを開けた。