第14章 夏の終わりに。
『・・・疲れたぁ』
ボスっ、とベッドに倒れ込み身体を沈める。
いつ寝落ちしても良いように帰って来てすぐシャワーだけは浴びた。
ここ最近、夕飯を食べる気力も無く寝落ちしてしまう日が続いている…
というのも反転術式を使うと異常に呪力を消費して身体に負荷がかかる。
私は五条先生や憂太君みたいに呪力お化けではない為、すぐに呪力は底をついてしまう。
ーーーーこのままじゃダメだ。
その時ふと、真希さんに"飯を食えっ"て怒られた事を思い出した。
そうだ、まずは身体づくりから…
『・・・ご飯、ちゃんと食べないと…』
私も正式に入学が認められてからは食堂の利用が許可されている。
私は重い身体を引き摺るように食堂へと足を向けた。