第12章 幻覚か現実か。
「はっ、話すっ‼︎話すからやめてくれっ‼︎
・・・・金儲けだ…。
俺らは表はただの葬儀屋、、、けど裏では頭のイカれた金持ちを相手に商売をしてる…
若い女や身寄りのない子供の死後間もない遺体を、、、売ってるんだ…。」
『・・・その金持ち連中は遺体を買ってどうすんだよ。』
ナイフをあてた耳からじわりと血が滲む。
「・・・死んだ魂を降ろして、、一晩飼う…。
その後は何も無かったかのようにして火葬場へ運ぶんだ…」
さんの纏う呪力が一層重く、昏いものに変わっていき、ビリビリと肌を刺すような呪力がこっちにまで伝わってきた。
『ーーー下衆にもほどがあるな。魂を降ろす?
降霊術式か…。そいつは今どこにいる?
それとその金持ち連中の情報を全部渡せよ。』
「そっ、、そんな事したら俺は殺されるっ‼︎、、ゔあぁっ‼︎」
さんはナイフで男の耳から頬にかけて切りつけ、さらに喉元目掛けてナイフを振り下ろそうとした時、
ーーーーーー僕は地面を蹴った。