第12章 幻覚か現実か。
その頃、ロビーでの帰りを待っていた3人は異変に気付くと同時、立ち上がった。
「おい、、これって、、、⁈」
「・・・っ⁇」
「・・・さんだ…。」
ビリビリと感じる異様な呪力に、真希と棘は驚きの表情で憂太を見た。
「・・・は?アイツはこんな呪力出さねーだろ?」
「ツナツナ!」
「う、うん…、、普段はね。
けど、真希さんも狗巻君も五条先生から聞いたでしょ?
さんの中にはもう一人別人格がいるって。」
「ーーーじゃあ、まさか、、」
憂太は頷いた。
「急ごうっ‼︎さんの身に何か起きたんだ。」
3人は一斉に駆け出し地下へと急いだ。
「憂太、分かってると思うけど相手に里香は出すなよ?」
「う、うんっ、分かってる…」
地下のフロアに着いた瞬間、血の匂いが鼻を刺す。
「なんだ、、この臭い、、、」
「あそこに座ってるのってさんが話してた人、だよね?」
すぐに駆け寄り女性の意識を確認する。
「大丈夫だ、眠らされてるだけで怪我はない。
それより…見ろよ、、、」