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呪術廻戦  〜生きた証 前編 〜

第11章 再会



私はピクッと肩を震わせた。


「フッ、どうやら図星のようだね。
でもいいかい?非術師がいる限り呪霊は湧き続けるんだ。
その大事な仲間達はいつまで呪霊を祓い続ける?
ーーー終わりはないんだ。
彼らに終わりが来るとすればそれは"死"しかないんだよ?
それでも君は呪術師を続けのかい?」


私はぎゅっと眉を寄せた。


『・・・一体、、何が言いたいんですか…。』


「君が母親を亡くした日に話した事と同じ事さ。
術師だけの世界を創るんだ。
呪いのない世界で新しい家族と共に生きないか?」


まるでお互いの腹の中を探るかのように視線が交わる。



『ーーーーなんで…、、どうして私にそんな事、、、
私なんて術師として何の役にも立たないのに…』


「どうして…か。」



夏油さんのそれまで意志の灯った瞳が一瞬、僅かに揺れた気がした。


「あの日もそうだったけど、君がこの世界に絶望しているように見えるから、かな。
君は今、心の底から笑えているかい?」



『・・・・』


言葉につまる私を見て夏油さんは眉を下げ表情を緩めるとスッと立ち上がった。


「今日はここまでにしようか。
また近いうち会う事になるだろうし。
それに君の大事な仲間に心配を掛けさせたら悪いしね?」



『・・・本当にそんな事、、出来ると思ってるんですか…?』


背中に問いかける。


「・・出来る出来ないの問題じゃないんだ。
これが私が決めた生き方なんだよ。」


夏油さんは背中を向けたままそう呟くと私の前から去って行った。




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