第7章 【呪術廻戦】ネタの続きでネタ5(世界融合設定7)
「いいよ。よく考えたら謝るのは僕の方だしね」
「えっ…」
そんな殊勝な言葉を悟さんの口から聞けるなんて……幻聴かな、それとも大事件の前触れとか…。
思いきり失礼なことを考えていたら「こら、また考え事してる」と、悟さんの形の良い鼻が私の鼻に擦りつけられた。
く す ぐ っ た い ! !
「ふぐごささ悟さんっやばいやばいやばい」
「ん…なにが」
「鼻血出そうっ…」
「フッ…また興奮したの?夢主」
お前はほんとびっくり箱みたいで飽きないね。
完全におもちゃ扱いな言葉とは裏腹に、悟さんはひどく優しい仕草で私の鼻をつまんだ。
「ほんと、すみません…」
「いいよ。謝るのは僕の方だって言ったでしょ」
摘ままれている鼻をクイッと軽く引っ張られる。
つられて上を向けばきらきらの青が近づいてきて、ふにゅ…と唇にやわらかな感触。
上唇と下唇を交互にあむあむと柔く食まれ、軽く吸いついてゆっくり離される。
また触れては甘く食んで、たまに舌でねっとり舐めては味わうように吸いついてくる。
食んで舐めて味わうといった行為を何度か繰り返すと、それは名残惜しそうにちゅっ…というリップ音を立てて離れていった。
「は…甘いな」
「………っっ!!?」
ようやくはっきりと見えた悟さんの顔に、数瞬遅れで行為を自覚してまたもやカァーっと体の熱が上がる。
熱い。熱い。熱い。甘い。
顔が沸騰しそう。頭がクラクラする。
「おっと…大丈夫?」
フラついた上半身を悟さんがしっかり受け止めてくれる。
それから互いの体の向きを少し変えると、私の頭を鍛えられた胸に寄りかからせて包み込むように抱きしめた。