第7章 【呪術廻戦】ネタの続きでネタ5(世界融合設定7)
いつの間に外したのか、いつもは目隠しやサングラスで隠されている宝石のような青い瞳がやわらかく細められている。
見るだけで捕らわれてしまう美しい人。
性格は少々難ありだし、厳しかったり怖いところもあるし物凄くフザけているかと思えば近寄りがたい部分もあるけれど。
それなのに、ふとした時に優しさを与えてくれるから…人間らしさを見せるから…惹かれて離れられなくなってしまった。
今もただ目を合わせているだけなのに、心臓はドクドクうるさいし全身熱くてしかたがない。
「こういうときだけ優しい声はズルいです」
「うん」
「こうやって頭を撫でるのも」
「うん」
「私がすぐに許すと思ってますよね」
「だって許してくれるよね」
「もう、黙ってください」
「はーい」
んっ…と素直に口を閉じる悟さんが面白くてちょっと幼く感じて、つい笑いがこぼれてしまう。
しまったなぁ。今日こそは彼の思い通りにはさせないって思っていたのに。
私につられたのか悟さんも可笑しそうに唇を歪めている。
「うう…かっこいい」
「うん?」
「なんでそんなに格好いいんですか、心臓が持たないんですけど」
あと鼻ももたない。また鼻血出そう。
「うーん、そう言われてもね」
「美形すぎる」
「あ、まだ続くんだ」
「声もよすぎる」
「はいはい」
「唇なんていっつもぷるつやで羨ましい」
「キスしたくなっちゃう?」
「……」
「ごめんってば」
「…髪も目もすごく綺麗だし」
「ねぇ、褒められるのは嬉しいんだけどさ。僕って見た目だけなの?」
「…性格よろしくないし」
「あ゛?」
急にわざとらしくガラの悪い声をあげる悟さん。
ほんの一瞬びっくりして目をぱちぱち瞬かせ、次いでふふっと笑ってしまった。
彼の方もすぐに口元をゆるめ、大きな手でまた頬をくすぐるように撫でてくる。
「ふふっ、くすぐったいです」
「くすぐってるんだもん」
くすぐるように、じゃなかった。くすぐってた。
クスっと笑った悟さんはくすぐるのを止めると、今度は軽くつまんで引っ張ってくる。
べつに痛くはないけれど、ぱかっと変に口が開くので少し恥ずかしい。
「やめてください」
「ヤダ」