第1章 イデア編〜絶不調〜

2人目の敵も確殺入れてたし、この状況で起こされるのは『あり』だな。…って銃声聞こえる。まだ降りてないのだが！？拙者にもキルポplz！！！！！


『部隊が全滅。』


｢……マ？｣


最後ぶん殴って仕留めてるのチラッと見えたんですけど見間違いじゃないよね…？フィニッシャーとは違う殴りだったから、武器がない時に攻撃ボタン押すと格闘技出るやつだよね？？
痺れますわぁ…


｢ウヌボレ漢…すごい名前だな…（意味深）｣


自分では到底思いつかない名前とプレイに興味を惹かれる。
倒してくれた敵の物資を漁り、リングの縮小の為次の目的地へピンを指し向かおうとしたが…


『（ﾋﾟﾝｯ!）進化シールド、レベル2だ。』


同じレベルのシールドを着ているのになんでピン指してんの？
間違えたんでしょ、さっさと行こ。




ウヌボレ漢：167


｢…？チャットきてる…｣




ウヌボレ漢：あと167でしんかします


｢…あ！！！！！｣


…拙者が色々考察してるうちに味方が着てたシールド回復してリスポーン後に落としてたっけ…ピンも指してたような…
やさしい…
チーターと疑った拙者を誰か殴って…こんな聖人今まで出会ったことないでござる…


ウヌボレ漢：物資大丈夫ですか？


ネクラ侍：b


ウヌボレ漢：よかったです ：）





ウヌボレ漢：『b』が『：b』に見えて舌出しているみたいでかわいいですね！



普段のイデアなら｢はい出ました〜ゲームと関係ないこと言うチャット民〜w｣と煽ろうとするが、


｢確かに…｣


ネクラ侍：b


何を思ったかもう一度同じチャットを打つ。
普段はキル数やダメージばかり気にしており、味方に対してチャットを打つことはほとんどしてこなかった。
正直ここまでチャットでコミュニケーションを取る味方は1人もいなかった。憶測だが、今の味方は話すことが好きなのだろう。
最低限必要のないこと。そう思っていたが案外そうでもないらしい。


…と次の目的地はここか…最初降りてる部隊少なかったけどリング縮小で結構集まってそうだな…キルポ稼がないと


『（ﾋﾟﾝｯ!）あそこに敵がいる。』


｢おk｣


VCをONにしていないので相手には聞こえないが、味方がピンを指した瞬間返事をした。
先程助けられた分活躍せねば、と。