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【降谷零】SPARK × PUNK【名探偵コナン】

第2章 「公安警察」×「整備士」




××××

「ああ、そうか。分かった。あとは頼んだぞ風見」

警視庁の地下駐車場、時刻は十二時四十一分。すべての手続きが終わったと風見から連絡があった。時効寸前の未解決事件は追跡していた男と現場に残されていた頭髪で二度目DNA検査を行い結果が一致し犯人は無事に逮捕された。
スマホの電源を切りスマートキーで愛車のロックを解除し先に助手席のドアを開ける。別の車に移動させ寝かせておいた宮下を抱え彼女を自宅へ再び送る為また乗せ直す。相変わらず覚める気配はなく助手席で無防備に寝息を立てている。助手席の扉を閉めて運転席へ乗り込むとキーを差し込みエンジンをかける。その音のはずみで彼女に目を移せばその瞼がゆっくりと開いた。

「おはよう、よく眠れたか?」

ゆっくりと身を起こす宮下は状況をまだ把握できずに困惑した状態で口走る。

「ど…、どこここ」
「警視庁の地下駐車場だ、もう出る」
「はぁ?! なんで私を連れてきたのよ! しかもなんか服の袖湿ってるし…」
「お前が悪いんだろう。深夜に無防備に鍵もかけず地べたで寝てる女性を警察の俺が放っておくとでも?」
「私があんなハードスケジュールになったのはあなたのその強引な注文のせいですけど?」
「それに、自宅の明かりは着いていなかったから鍵がかかっているんだろう。生憎そこまで君を送る時間を考えたらこっちの方が早いと思ってな」
「…………確かに途中で力尽きたことは悪いけど、けどね服だって着替えてなくて作業服のままだし、せっかく綺麗にしたばかりなのにまた内装を汚したりなんてしたら」
「そこの下にウェットティッシュがある。服はそのジャケットでも来てろ」
「…………早く、家に戻ってくれる?」
「言われなくてもそのつもりだったよ」

そういうと宮下は大人しく手渡したグレーのジャケットに手を通すと倒されたままになっていた背もたれを引き上げた。車を発進させるとすぐに高速道路へ乗り込み宮下の自宅である西多摩市方面へと車を走らせる。
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