第6章 「元整備士」×「コルベットC7」

珍しく数年前の夢を見て目が覚めた。

小さい頃、父の友人であるアメリカ人が家に遊びに来ていた。
金髪で、目は青かった。それでお父さんより背が高くて―――。

『Who!　hello Baby? 』
『私、赤ちゃんじゃないよ。もう12歳』
『これはこれは……、君は英語が分かるのかい？』
『ちょっと』
『おじさんもちょっとだけ日本語が分かるんだ。Babyはアメリカではかわいい子のこともそう言うんだ』
『そうなんだ。……英語ってクレイジー』
『Berry good!　君は賢いね。　なら英語の歌を知っているかい？　教えてあげよう―――』


〝If you’re happy and you know it clap your hands〟

〝If you’re happy and you know it clap your hands〟

〝If you’re happy and you know it〟

〝Then your face will surely show it〟

〝If you’re happy and you know it clap your hands〟



名前は確か―――レックス・アンダーソン………。