第1章 桜と出会いと
迷った末、昨日ヒレカツを食べた事も考慮して私は鮭のム二エルを選んだ。ふたりは迷わずチキンを選んでいる。やっぱり肉なんだな
お盆を持ってとっていた席へと戻ると、ちょうど降谷くんと諸伏くんと伊達くんが来ていた。
「遅かったな」
「悪い、ちょっとゼロが教官に聞きたいことがあったらしくて」
「俺は授業の後片付けを頼まれてな。資料室まで行ってきた」
「流石、真面目な優等生と頼れる班長だな〜」
「どっかの誰かとは大違い」
「あ?なんか言ったか?」
「別に」
3人も配膳の列に並び、それぞれメニューを選んで戻ってきた。
伊達くんと諸伏くんはチキン。降谷くんは鮭のようだ。
性格出るよなこういうの
席は昨日と変わらず、私の隣には萩と諸伏くんが座っている。その前にはそれぞれ松田と降谷くん、そして間に伊達くんが座っている。
松田はチラチラ降谷くんを見ては、ガンを飛ばしているが、一方の降谷くんはそんなのお構い無しに涼しい顔をしてご飯を食べ続けている。
本当、見ていて面白い
そんなふたりの様子とは裏腹に、こちらは話が盛り上がっている。なんでも、車がどうとか
ちょっとよく分からないけど、
でも、賑やかな中でみんなの姿を見ながら食べる昼食は
なんというか、悪くないなと思った