第8章 はじめまして
そう、あの時の女の子。
あの後無事に帰れたのか心配だったから、元気そうな様子を見れて良かった。
にしてもこうやって再開するとは、なんという運命の悪戯か。
「さん!そろそろ!」
そうこうしていると、聞き取りを終えたらしい青柳が私を呼んだ。
時間も時間だし、警部に挨拶をして帰らなければ。
「じゃあ、失礼しますね!
コナンくんも、またお話しようね!」
そう言ってコナンくんの頭を撫で、青柳の元へと走った。
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「ごめん、お待たせ」
「いえ。
このまま本庁で大丈夫すか?」
「いや、悪いんだけど、青柳はこのまま本庁に戻って報告書の仕上げをお願い。
私は用があるからこのまま直帰するね。他の人にもそう伝えてある」
「ああ、今日7日でしたね。
良ければ近くまで送りましょうか?」
「ううん大丈夫。
ここから近いから歩いていくわ」
「分かりました。じゃあお疲れ様です」
「お疲れ様」
パーキングへ向かう青柳を見送って、私は目的の場所へと足を進めた。