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【名探偵コナン】sangría

第5章 諍いと義憤




「な〜んだ。俺たちがどうこうする必要無かったじゃん」

「ほんと、人騒がせなやつらだぜ」


しゃがんで顔を赤くしながら笑いあっている2人を、微笑ましげに眺める4人。


「大切な仲間か…
らしいね」

「だな
はそういうやつだ」




______


翌日、

「おはよーゼロ」

「、おはよう」


無事に仲直りができた2人。


「全く、ほんと大変だったわ〜」

「お前ら、めんどくせぇから二度と喧嘩すんな」

「松田、お前人の事言えないだろ」

「まあ、喧嘩は誰ともしちゃダメだよ?わかった?」

「「はーい」」


そうして、6人揃った平和な日々が再び訪れたのである。


「そう言えば、喧嘩の原因は何だったの?」


「「ん?目玉焼きに何かけるか」」













「「「「……は?」」」」


思いがけない回答に、4人は思わず素っ頓狂な声を出した。


「え、ごめん、なんて?」

「だーかーらー、目玉焼きには何をかけるかだって」

「がケチャップ派だなんて言うから」

「いや、ケチャップ美味しいから!!」

「邪道だな。目玉焼きには醤油しかありえない」

「あ、今世界中のケチャップ派を敵に回したな」

「望むところだ。日本では醤油派が3分の1以上を占めているんだからな」

「どこ情報だよそれ!!」


しょうもない論争を目の前で繰り広げられ、止める気さえも起きない4人。
こんなくだらない事のために、自分たちは2日間も苦労したのか。
あの時間を返して欲しいと。


言い合いが止まらない2人を横目に、静かにその場を去る4人であった。






______



「ちなみにみんなは何派なの?」
「俺ソース」
「俺も陣平ちゃんと同じく〜」
「俺は醤油かな、ゼロと同じで」
「俺は塩だな」
「え、ケチャップいないの……」
「ふっ、」
「おい、今鼻で笑ったよねゼロ」
「いや?……ふふっ」
「おい!!!」

______

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