• テキストサイズ

【名探偵コナン】sangría

第32章 お食事



「はぁ、あんたら2人とも幸せそうで先輩の私は何よりよ!!
おかげで私の心は傷つきました!
というわけで、カラオケの次は居酒屋よ!バーンと飲んでたっぷり慰めて貰うから覚悟しなさい!!」

「はいはーい!もちろん付き合いまーす!」

「はぁ、2人ともほどほどにしてよ」




とまあ、そんなこんなでカラオケの後は行きつけの大衆居酒屋で終電間際まで飲み明かすこととなった。
結局以前の由美の宣言通り、カラオケ代も飲み代も全部私持ち。
おかげで財布がすっからかんですわ。

ちなみに、今回こそは飲み潰れることも無く3人それぞれ自力で帰路へと着いきました。



……ん?何か忘れてるような。


「あぁ!!由美と佐藤に良いレストラン聞くの忘れてた!」



私は1人、自宅の風呂場で叫んだ。

1番大切な任務遂行を完全に放棄していた。
あーあ、やっちった。

でも、明日聞き直しでもしたら今日みたいな面倒くさい尋問がまた行われるに違いない。
しゃーない、自力で調べるか。
































______

その後、数日間かけやっと錦座の美味しそうなフレンチのお店を見つけた。
店内は静かで落ち着いた雰囲気な上、良いワインが手頃な価格で楽しめるという隠れ家的レストランらしい。

前日に沖矢さんへ店の場所と錦座駅での待ち合わせ時間、ワインを飲むため車でなく電車で来て欲しいという旨のメールを送り準備は万端。



そして当日、

少し早いが、私は今錦座駅にて待機中である。
自分から待ち合わせ時間を設定しておいて遅れるわけにもいかないので、きっちりかっちり30分前行動。
いつぞやに買った外行きのワンピースを身に纏い、いつもは纏めている髪を下ろして、いつもより少しだけ華やかなメイクを施している。
デートじゃないんだから浮かれすぎでは?とも思ったが、プライベートでは久方ぶりの食事の席なんだからお粧しくらいはさせて欲しい。


ふと腕時計を確認すると、まだ錦座駅に着いてから5分しか経っていない。
…流石に30分前は早かったかな。残りの25分を想像して、私は少し憂いた。
/ 532ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp