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【名探偵コナン】sangría

第14章 魔法の呪文



「「「わぁ〜〜!すっごーい!!」」」

「お料理いっぱいあるねー!!」
「ええ、よりどりみどりですね!」
「これ、みんな食べ放題か!?」


子供たちは阿笠博士に連れられて、ニューベイカホテルのレストランバイキングに来ていた。
なんでも博士がバイキングのタダ券を当てたらしく、豪勢な料理が並ぶ光景に子供たちは喜びの声をあげている。


「食べ過ぎてお腹を壊さんようにな!」

「「「ほーい!!」」」


一目散に料理へ駆け寄る子供たち。

するとホテルの入口にパトカーが止まり、中から高木刑事が出てくるのが見えた。


「あ!高木刑事!!」

「コ、コナン君!?」

「どうしたの?もしかして、このホテルで事件とか?」

「あ、ああ。それが……」













「「「えぇっ、殺人事件!?」」」

「しーしー!声が大きいよ!」


このホテルの39階に事務所を構えている外国人プロダクションの社長が殺されたそうだ。
第1発見者は社長の秘書。
事務所に戻ったら、上半身の数カ所を拳銃で撃たれた社長が血まみれでイスに座っていたという。
秘書の話だと、社長は今日タレントの卵と会う約束をしたいたそうだ。
そのため、怪しいのはそのタレントの卵なのだが、社長が街でスカウトをした人で秘書はまだあったことが無く、名前も顔も分からないという。


「ってことは、容疑者は外国人の可能性が高いってことだね!」

「ああ、そうなんだ」

「容疑者が外国人ってことは、もしかして…」



「ええもちろん、私も現場に呼ばれたわよ!」


「あ!さんだ!」
「の姉ちゃんも来てたのかよ!」


高木くんの後ろからひょっこりと出てくと、子供たちは驚いた様子で私の元へ駆け寄ってきてくれた。


実は、日本以外の国に籍を置いている外国人が犯罪に巻き込まれる、または犯罪を犯した場合私たちが事件の概要をまとめてその国に報告をしなければならない。
特に外国人が日本国内で犯罪を犯した場合は、日本の法律の下裁かれた後、強制送還の手続きをしたり拘留や逮捕のための在留期間延長の申請をしたり、とにかく色々面倒臭いのだ。
まあ正直、事件解決後に本庁で取り調べをすれば済む話なので私が直接現場に出向く必要はないのだが、ずーっと書類と向き合っててもつまんないので無理やり出てきちゃったというわけ。
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