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【名探偵コナン】sangría

第13章 鳥取…?



色々な音が聞こえて、賑やかで騒がしい店内。


「あっははははっ!!
それで高木くんが鳥取に行っちゃうと思ったんだ?あっははははっおもしろーー!!!」


私は由美と佐藤と3人でいつもの居酒屋へ来ていた。



最近、鳥取の辺りを中心に全国を荒らし回っている窃盗団が問題視されていた。そこで、各地から刑事を集めて鳥取に合同捜査本部を設置することとなったのだ。
本来、窃盗等の犯罪は捜査三課が担当なのだが、その窃盗団は東京で殺人未遂を犯したことがあるため警視庁の捜査一課かからも1人派遣して欲しいと要請があったらしい。

その話をしていた松本管理官と目暮警部の会話を影で聞いていた由美。高木くんと言う名前が出た瞬間、捜一に走っていって速攻でみんなに伝えたらしい。
全く、由美らしいというかなんというか。




「さん笑いすぎですって!!
もう、由美が変なこと言うから…!!」

「ごめんて!松本管理官が高木くんって言うもんだからてっきりあの高木くんかと…」


ぷりぷり怒る佐藤に由美が両手を合わせている。


「高木くんって捜一に配属されてまだ数年でしょ?そんなひよっこを警視庁代表で派遣する訳ないじゃない」


もちろん高木くんはとってもいい子だが、刑事として1人前かと聞かれれば、自信を持って頷くことは難しい。
だから今回派遣されることになったのは、同じ苗字の高木長介さんである。



「さん、もしかして知ってたんですか?」

「ええ、チョーさんから直接連絡来たわよ」

「「えっ!?ちょ、直接!!??」」

「え、ええ」


当たり前に答えた私を見て、身を乗り出して大声で驚く2人。


「あれ、言ってなかったっけ。
私が捜一に配属されたてのペーペーだった頃、チョーさんに色々教えて貰ってたのよ。教育係ってやつ」

「「えーー!!??」」



7年前、捜査一課に派遣されてまもない頃。
右を左も分からなかった私に色々仕込んでくれたのが、高木長介さん。通称チョーさんであった。
もちろん目暮警部にも沢山お世話になったが、警部は現場の指揮を取るのが仕事。
付きっきりで教えてくれたのがチョーさんなのである。
正直、感謝してもし切れない。

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