第2章 【Snowflake_テゴ編】
ちょうど2年前。
オレは彼女ととある番組の収録で知り合った。
意気投合し、そのまま勢い任せみたいな感じで付き合ってみたんだっけ。
もう、どっちが告ったとか、そういうこともよく思い出せない。
「なぁ、一緒に住もうよ。」
そう言って同棲を始めたのが、ちょうど1年前。
オレ達の時間は、常に冬の季節と共に始まっていく。
だから、オレは冬が好きだった。
彼女との時間が動く、そんな大切な季節…。
手を繋いでデートしたのは、こっそり行った海外だっけ。
正確には、オレは仕事で行ってて、彼女が休みを利用して追いかけて来てくれて。
吐く息が白くて、かじかむ彼女の手をそっと掴むと、オレは自分のコートのポケットに繋いだままの手を入れた。
照れくさそうにそっぽ向いた彼女の顔がショーウインドーに映ってて、店の明かりに照らされた顔がとてもキレイだった。
その時買ったお揃いの指輪が、今オレのダイニングテーブルの上で寂しげに光っている。
「棄てなきゃ…。」
そう呟いてみたものの…。
棄てられる訳なかった。
まだオレの中に、こんなにも彼女の影が残っているのに。