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4つの恋の物語

第2章 【Snowflake_テゴ編】



が出て行く夢で目が覚めた。

が出て行ってから毎晩見るこの夢は、いつだって伸ばしたオレの手が届かないまま終わる。

あの時、オレが本当に手を伸ばしていたら。

の腕を掴んで引き留めていたら。

”今”は変わっていたんだろうか?

そんな馬鹿なことを考えながら、いるはずもないのにキッチンへ向かい、を探す。

”ゆうちゃん、おはよう。朝ごはん出来てるよ。”

小さなテーブルに並ぶ朝食を思い出しながら、オレは冷蔵庫を開けた。

「何もねぇや…。」

思わず笑ってしまう。

あとでマネージャーにコンビニ寄って貰おう。

オニギリとサラダでも食っときゃ、昼にはロケ弁にありつける。

そうタカを括ってから洗面台へ向かう。

洗顔をし、歯を磨くと、徐々に仕事スイッチがONになった。

そう、仕事中だけが、唯一オレが彼女を忘れる時間だ。

「行ってきます。」

誰も居ない部屋に声をかける。

毎朝の日課だった”行って来ますのチュー”を、1人の部屋でファンに投げる。

「愛してるよ、オレの子猫ちゃん達♪」
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