第4章 【オタノシミ_コヤ編】
「ねぇ、何で傘差してるの?」
差しっぱなしで歩くオレにそう問いかける。
瞬きを繰り返すのまつげにキス、ひとつ。
”その可愛い顔を、他の男に見せたくないから。”
…なんて言ったら、絶対もっと可愛い顔するんだろうな。
これも、帰ってからの、オタノシミ。
「キスしてもバレないでしょ?」
そう言って傘で隠して、唇にふたつめの、キス。
わざとちゅって音をさせると、瞬く間に耳まで茹蛸。
ふふ、結局何やったって可愛いんだって。
「人前でしないで。」
恥かしい…。
そう言って両手で頬を押さえる。
その両手を外したいけど…あぁ、オレ今片手塞がってる。
「人居なかったらいい?」
周りを確認してから、首筋にみっつめ。
どうせ雨上がりなんだから、そうそう外に人は居ないって。
「もう…。」
胸元を軽く押される。
拒否してんの?
それとも求めてんの?
「早く帰ろ?」
よっつめは、帰ってからね?