第20章 夢
━━━━━━━━...此処は..?
見覚えのある部屋だった。
其処は、使い慣れた現世に居た頃に、使用していた部屋だった。
そうか、これは夢だ。
「貴方が学校に行かないから、妹も行かないんでしょ!」
「...っ..。」
「なんか言ったらどうなの!」
「..ごめんなさい...。」
其処には、小学生の頃の私と、母。
妹が勝手に不登校になっただけで、
私が怒られていた。
妹は虐められてる訳でもないのに...。
お姉ちゃんが、お姉ちゃんが、と言って結局不登校になった。
そして、その怒りは此方に矛先を変えた。
余りにも無情過ぎる。
苦痛で、地獄の様な学校に、私は行かなければならなかった。
それが、中学卒業まで続いた。
毎日毎日消えたくて仕方なかった。
自傷を始めたのは中学の頃。
ストレス過多になり、
最初はほんの出来心だった。
でも、一回やってしまえば、後は、麻薬と一緒で中毒になってしまった。
嫌なことから逃れられると━━━━。