第11章 へし切長谷部
溜めすぎていた書類の山。
数日分はある。
提出期限は、本当は一日一回必ず出さなきゃならないが、
一週間以内に出してくれればいつでもいいと言われた。
めちゃくちゃ有難い。
だけど、やっぱりギリギリまでやる気は出なくて..。
うだうだしていたら、提出期限の日になってしまった。
あれから、書類をやり始めて何時間か過ぎた。
長谷部のおかげで、大分片付いた。
私はというと途中、途中で飽きてしまい、
携帯をこっそり見ていた。
というか、音楽聴きながら頑張った。
当然音楽聴きながらやっていると、声に反応はできないわけで..
___トン
_____ビクッ
『っうぇ!』
急いでイヤホンを取り、
勢いよく振り返ると長谷部のおでことぶつかる。
『あがっ!』
「っいっ..!」
『!ごめんね!』
「いえ、大丈夫です。」
さっきから変な声ですぎる..。