第7章 心配
加州side
やっと反応してくれた。
最近、ボーッとしてることが多い。
これも、鬱病という病気の所為?
なんで主は、ここまで苦しまなければならないのだろう。
「大丈夫?って、大丈夫なわけないか。ごめんね。よしよし。」
俯いて、ずっと下を見ている。
その顔はどこか悲しげだった。
「主。」
そう呼べば顔を上げる。
身長的には俺の方が高いから、自然と上目遣いになる。
━━━━━━━可愛い。
そう思った時には、身体が動いていた。
___ちゅ
自分の唇に伝わる、柔らかい感触。
ずっと、考えていた。
どれだけ、主と接吻が出来たらかと。
どれだけ妄想の中でしてきたか。
それが今じゃ、現実となってしまった。
主は、自分の唇をそっと触り、
やっと頭が追いついたのか、
みるみるうちに紅潮していく。
本当に可愛くて仕方ない。
誰にも奪われたくない。
そんな黒い感情が、醜い感情がどんどん胸に広がっていった。