第88章 ☆ その後 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
嚇母)“やぁ。クロガネははじめましてだね…アヤの新しい口寄せだよ”
クロガネ)「…お前さんがアヤの言ってたフラれ続ける口寄せじゃな?」
嚇母)“僕の事そんな風に思ってたんだ…まぁ間違ってないよ”
クロガネ)「…そんなお前さんがどうしてここに?」
嚇母)“アヤの話をしていたんだろ?だから2人の知らない事でも話そうかと…”
猫はため息混じりに答えた
ロー)「…俺達の知らない事ってのは?」
猫は俺達の間に浮かんでいたが
ゆっくり動いてアヤの寝るベッドに座るように降りて
俺達に顔を向けた
嚇母)“その守り石の事だけど…それは、この世界では1、2ヶ月ぐらい前かな…僕と契約して、作って欲しいって頼まれたんだ”
ロー)「…1、2ヶ月?」
クロガネ)「アヤがこの世界に来たのは2ヶ月前と言っておったな」
嚇母)“多分それぐらいだよ。ロー。君と出会ってこの海賊団に身を置く事になって…しばらくして僕はアヤと契約した”
クロガネ)「どこで契約をしたんじゃ?」
嚇母)“アヤの夢…と言うより僕が夢を渡ってアヤに会いに来た”
ロー)「…夢を渡る?」
嚇母)“そうだよ…僕は雲母と冥母…2人からアヤが変わったって聞いてね…それから会いに行った…アヤとは元々知り合いだったんだ。雲母と繋がってるアヤの夢は渡りやすかった”
ロー)「その…《夢を渡る》ってのは誰の夢でも渡れるのか?」
嚇母)“いや、僕との繋がりがないと無理。雲母は僕の妹みたいな感じなんだ…血の繋がりは無いけどね…渡れない時もあるんだけど”