第88章 ☆ その後 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
クロガネ)「少しいいか?」
ロー)「…なんだ?」
戻って来てたのか
クロガネ屋は入ってくるなり俺の近くに椅子を出して座った
クロガネ)「…この前アヤが倒れた理由と…他にも少し話しがしたくてのう」
ロー)「…」
クロガネ屋はため息を付いて
俯いていた顔を上げ視線を俺に向けた
クロガネ)「まずこの島に着く前にアヤが倒れた理由じゃが…恐らくその石を作ったからじゃ」
ロー)「…どう言う事だ?」
クロガネ)「その石は簡単に作れる物じゃないし、そこまで大きいのは見た事がない…と言うより、ワシはその守り石の存在自体作り話じゃと思っとった」
ロー)「?」
クロガネ屋の言葉に眉が寄る
ロー)「…分かるように説明してくれ」
クロガネ)「じゃから今から説明しようと…黙って聞いとれ。せっかちな奴じゃのう…ワシも半信半疑だったんじゃ。初めて会った時からずっと、坊主からアヤのチャクラを感じてはいたが、まさか守り石とは思っとらんかった…アヤのチャクラの残像と言えばええか、まぁアヤが付けた坊主達に見えんマーキングのようなもんじゃな…チャクラの残像なんてチャクラを感じ取れる奴しか分からんから、この世界では意味無いんじゃが…」
ロー)「…」
クロガネ屋の言葉に呆気に取られて瞬きをした
アヤの、チャクラの残像?
マーキング?
アヤがそんな物を付けていたとは知らなかったし、驚いた
いつからそんなものを…
クロガネ)「因みに…もうベッタベタじゃぞ?アヤのチャクラが…引くぐらいに…坊主の身体中…髪の毛の先から足の先まで…なんも感じんじゃろうがのう」
ロー)「…」