第86章 ☆ 決着！ ☆ ロー視点 ☆ ② ☆

【嚇母）“冥母。とりあえず、アヤとベポを乗せて外に向かおう…ここよりはマシだ”】





ベポに投げるように言った玉を持った猫の言葉に
ベポはぐったりしているアヤを抱き締めて冥母に乗った




冥母は洞窟から走って外に出る





ロー）「俺達も行くぞ」

「「「「アイアイキャプテン！」」」」




俺達は立ち上がり観客席を後にした




アヤ達が映る画面を置いてきたから姿は確認出来ないが
でんでん虫からはアヤの状態を見たベポが慌てて
騒ぎ出していた




ベポはあの金髪の女と戦っている時に
『耳がムズムズするー！』と言って
通信機を外して首からぶら下げているから
こっちからの声も聞こえない





【ベポ）「アヤ！アヤ！アヤー！死なないでー！」】

【「い"や、あ"のベポ…ごめんだけど、耳元で叫ばれるダメージの方がデカい」】

【ベポ）「アヤー！！」】

【「いや聞いてくんない？ベポー。ベポ子ちゃーん。アヤちゃんはまだ死んでませんよー」】

【「ベポ）「うわーん！！」】

【「ちょっほんと、まじで落ち着いて…ベポに殺されそう…目が回る…」】

【嚇母）“…はぁ…”】





そんな会話に聞きながら向かっていたらアナウンスが入った





？）「司会のブラムは諸事情により代わりの者が代行します！本日の喧嘩祭り…優勝したのは今回初挑戦の『アヤとベポ』の2人でした！お疲れ様でした！この2人に賭けられたお客様は後日お金を取りに来てください！」

ｸﾛｶﾞﾈ）「ん？アヤだけに賭けたんじゃなかったんか？」

ｲｯｶｸ）「え？だってアヤが優勝するならベポもでしょ？」

ｼｬﾁ）「ベポだけ賭けないって…なぁ」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「バレたらいじけそうだし」

ｼﾞｬﾝﾊﾞｰﾙ）「そうだな」

ロー）「…」





まぁ、間違えてない