第84章 ☆ 冥母 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
俺達は言葉を失っていた
クロガネ屋さえも…
何が…起こった?
あの金髪の女が姉を呼んだ
金髪の女の後ろから影のような物が伸びて
それは次第に人の形になった
般若の時とはなにか違う感じがした
そして…アヤは刀を出して…
後ろから出てきた奴の首を斬ろうとした
殺そうと…していた
だが、アヤは首を斬れてなくて
アヤの持ってた刀は折れてて呆然としていた
目を見開いて
無意識だったのか
何が起こったか自分でも分からないみたいな
そんな顔をしていた
正直…俺達も言葉を失ってしまった
あまりにも一瞬の出来事で
突然過ぎて
何が起こったのか
分からなかった
アヤの少し離れた後ろでは
【?)「怖かったね。もう大丈夫だよ。お姉ちゃんがあーんな悪い奴殺してあげるからね」】
出てきた薄い緑色の髪の女は
泣いてる金髪の女を慰めるように頭を撫でていた
そしてゆっくり立ち上がって挑発的な笑みを浮かべていた
***
《ムエ》
女・アヤの命を狙っている敵国の忍だった
薄い緑色の髪・紫色の眼・175
この人、前に話した(42章)任務の時の敵国の忍です
死んだのはアヤが死んだ後だが
この世界に来たのは1年前
怪我をしてこの島の浜辺で倒れていた所をオフィーリアに助けてもらう
アヤの手配書でアヤがこの世界にいることを知りオフィーリアを利用する
カエカエの実の能力者
***