第83章 ★ 冥母 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「この子は私の生命維持装置だと思ってくれていいよ」
嚇母)“僕が冥母の力を調整してる…アヤ…どう考えても後1発が限界だよ…分かってると思うけど…”
「うん。それまでにはケリをつけないと…1ヶ月は使えなくなる」
嚇母)“…1ヶ月で済めばいいね…”
「怖い事言わないで」
ベポは私達の会話に耳を傾けていて
次第に首を傾げた
ベポ)「…生命維持装置って?」
「ベポ…嚇母が消えた時…それは私が死んだ時だ…私は死なないから…そんな事にはならないから安心して…じゃなきゃ嚇母と契約出来てないんだよ」
嚇母)“アヤが生きる覚悟を決めないと…僕と契約出来ないんだ…アヤは人の為じゃなくて自分の為に生きる事を選んだ…だから僕と契約出来た”
ベポ)「?」
「…後で話すよ…ベポ…力を貸してほしい」
首を傾げるベポに
私が素直にそう告げればベポは驚いていた
ベポ)「…アヤ…」
「…家族を護ろう…前に船で話したの覚えてる?」
私はベポに笑い掛けながら首を傾げた
ベポ)「…うん。うん!覚えてる!オレアヤを護るよ!」
ベポが嬉しそうに頷いた
「ふふっ。さっきも言ったけど、もう護ってもらってるよ…一緒に頑張ろう。優勝しようね!」
ベポ)「うん!」
そう言って私はベポに拳をつき出せば
ベポも拳を出して合わせくれた
さぁ反撃に出よう