第83章 ★ 冥母 ★ 夢主視点 ★ ① ★

嚇母はため息をついて…
私は天井を見上げていた


天井で合ってるのかな？
洞窟の…天井…




普通の天井なのに…




それが今の私には…暗く…寒く感じた



闇に飲まれそう…そう、感じた




その暗い天井を見ときたくなくて
私は嚇母がいる方に寝返りをうった






自然と…声が震える





「…嚇母…」

嚇母）“…なに？”

「…痛いんだ…」

嚇母）“…”

「…私はまだ…生きてる…」

嚇母）“…死なせないって言ったろ？あの時も言った”

「…うん…私は…まだ死にたくないよ」

嚇母）“…少し黙って、目を瞑ってたら？…不安なら…”

「…暗いのはやだ」

嚇母）“…そう…なら目を開けとけば？今なら色んな景色が見えるだろ？”

「…うん…」







少しだけ泣きそうになった


























痛い




こんなにも痛い





私は…まだ、生きてる




まだ…死にたくないんだ






昔の私じゃ…考えられないな









そんな事を考えながら
動かせる範囲で周りに目を向けた







嚇母が…色んな景色が見えるって言ってた






嚇母に飛ばされた所にはベポがいて他の参加者達も戦ってた








まだいたのか



















ベポの姿を見て


ベポの声を聞いて







安心してる自分がいる










今の私には…助けてくれる家族がいる




仲間がいる






そう考えたら…
さっきまで寒かった心が…少し暖かくなって










ローに会いたくなった





















ベポを見ていれば
参加者達を倒し終わったみたいだ


転がってる私をベポが見つけ駆け寄ってきた







後は…あの2人を倒せば…終わるのかな





なら早く終わらせよう