第83章 ★ 冥母 ★ 夢主視点 ★ ① ★
オフィーリア)「たっ助けて!お姉ちゃん!!」
その言葉からは嫌な感じがして
それからは無意識だった…
気付いたら私は空を切ってて…
私の刀は折られてて…
後ろから…女の泣き声と、それを慰める声…
いや、それより…私…今…
?)「殺す気だったろ?」
「…」
私は《殺す》の言葉が聞こえてゆっくり振り返った
動揺を…悟られないように…
そこにいたのは
ニヤニヤして腕を組み私に目を向けている女
?)「無意識に殺すつもりだったろ?…あんたはそう言う女だ」
「あんた…見た事ある…確か…《ムエ》…だったか?」
ムエ…この女は…
ムエ)「はぁ?見た事あるで済まされる訳ないでしょ!こっちはあんたなんか忘れた事なんかないんだ!私からあの人を奪っておいて…よくも!」
やっぱり…
ため息しか出ない
「…はぁ…ローの次はカカシか…昨日といい今日といい…厄日かな?…やたらそう言うのに絡まれるな…めんどくさ…私の知らない所で勝手にやっててよ」
なんで、こう…
私って本当に男運ないのかな?
ローなら分かるよ?
ローはかっこいいもん
でもカカシはかっこいいとか素敵とか…
思ったことないんだけど
カカシの何がいいか分からない
なんて事を考えていたら
ムエは私を睨んでいたが
次第にまたニヤニヤした顔をしだした
ムエ)「…あの時…あんたさえいなければ!カカシは私の物だったのに…でもまぁここで会えたのはラッキーだったわ!また殺してやる」
このムエの話は面倒くさそうだったから
右から左に聞き流そうと思ったけど
ムエの言葉に思わず反応してしまった