第81章 ★ 復活・出陣 ★ 夢主視点 ★ ① ★
私は【 0 】の言葉と同時に素早く動いて
お姉さんから解毒剤…丸薬を盗んだ
お姉さんは驚いていたが
私は見せびらかすように飲み込んだ
「ありがとう♡ご馳走様♡」
笑いながら言えばお姉さんは呆気に取られていたが
次第に悔しさからか顔を顰め
体を震わせ歯を食いしばってこちらを睨んでいた
「毒の扱いに慣れてないからこうなるんだよ。教えてもらわなかったの?この毒は即効性があるものじゃない。解毒剤を出さなければ勝てたのに残念だね。あんたみたいな女が、持ってない訳ないよねー」
笑いながら言えば
睨みながらもう1つの解毒丸を取り出し飲み込んだ
そして雄叫びをあげながら
背中から帯のような物が襲ってきた
「?!」
予想外の攻撃に私は咄嗟に避けたが
攻撃の手が止まない!
毒の解毒には成功したが…
正直体力が…早く戻らないと!
って考えていたら
体から力が抜けて足がもつれて地面に膝を着いた
その隙を狙って襲ってくる帯のような物
避けきれない!と思ったが
横から般若の後ろにいた大きな女の人が
私を攫うように掴んで助けてくれた
一瞬息が止まった
「っ、はっ、ぁは…まじで危なかった…久々に怖かったな」
般若)〘ちょっとー。傷付けないでって言ったでしょ?聞いてなかったの?〙
「悪かったわね!仕方ないじゃない!毒が思ったより大変なんだから!解毒しただけでも褒めてくれない?!」
般若)〘それ…本当に解毒出来たの?〙
「それは大丈夫だよ。体の痺れとか息苦しい感じとか無くなってきてるからね」
般若)〘…後どれぐらいかねぇ?〙
「さぁな…とりあえず降ろしてくんない?」
私般若と話をしている間も
ずっとお姉さんに抱えられてた
…まじで綺麗なお姉さんだけど…
ちょっとデカくて怖いのよね
私の言葉に般若は顎でクイってお姉さんに指示して
私を下ろしてくれた
「ありがとう。ってかあれ悪魔の実でしょ?悪魔の実って一人一つじゃないの?精神入れ替えるみたいなやつだけじゃないの?」