第76章 ☆ 余興 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
アヤが入ってる女は
ゆっくり力が抜いて息が上げていた
【「…疲れた…はぁ…やっと…大人しくなりやがって…手のかかる…体だよ。ホント」】
アヤが入ってる女は
アヤの体を横に転がしゆっくり起き上がった
後ろから安心したような声が聞こえた
背中を痛めたのだろう
起き上がった時に顔を歪めた
そして目元を抑えた
なんだ?
そして首にかかっていたゴーグルを付けた
なんだ?
何してる?
【「う"ぇ"…目が回って吐きそう…なんなのこの体…ジジィ…あれ?ジジィ?嘘でしょ…通信機壊れたの?…はぁ…あ、亀のベポどこに行った?ん?ベポの亀?分からなくなってきた…頭が痛い…吐きそう」】
今日のアヤはよく喋る…
いや、いつもよく喋るのだが…
普段から体の不調もこれぐらい喋ってくれたら…
思わずため息をついた
アヤが入ってる女は
頭を抑えながらゆっくり立ち上がり亀(ベポ)を探していた
ゴーグルは真っ黒に見えるが
普通に動いてる所を見るとサングラスのような物なのか?
そして亀(ベポ)を見つけた
でんでん虫から凄い文句が聞こえる
そりゃそうだ