第76章 ☆ 余興 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
でんでん虫から舌打ちが聞こえた
そして小さく息を吐く音
【「…ベポ…どうする?」】
【亀(ベポ))「え?どうするって?」】
【「私は今からあそこで暴れてる私の体を止めてくる。ベポは私の頭の上にいたら危ないよ?だからどうする?ここに置いていくから私が迎えに来るまでどこかに隠れとくか。私と一緒に暴れてる私の体を止めるか」】
【亀(ベポ))「…アヤ…オレ、アヤと一緒にいるよ。亀で何も出来ないけど…」】
【「ふふっ。ならベポ…後悔するなよ」】
【亀(ベポ))「え?」】
【「ごめんねー。次の島で欲しいもの買ってあげるからさ!ローに頼んで」】
ん?
会話を聞いていたが
何する気なんだ?と思っていたら
アヤが入ってる女の行動に目を見開いた
後ろの奴らも「「「え?!」」」と声を上げていた
クロガネ屋は呆れて
ジャンバールは口を開けて言葉を失っていた
アヤが入ってるであろう女は
頭の上にいた亀(ベポ)を手を取ると
思いっきりアヤの体に向けて投げたのだ
でんでん虫から聞こえる亀(ベポ)の叫び声…
そして遠くに消えていった亀(ベポ)の叫び声…
思わず顔が引き攣った
アヤの体は亀(ベポ)を片手で弾いて
アヤが入ってる女に目を付けた
止めると言っていたが
今思えばアヤが入ってる女は…戦えるのか?
そんな事は俺以外にも思ったらしく
シャチ)「今思ったけど…今のアヤって…」
ペンギン)「だよな。今思ったけど…」
イッカク)「え、それやばくない?ただでさえ…」
ジャンバール)「そうだな…あの娘は戦えるのか?」
クロガネ)「…」
ロー)「…」
見守るしかない
画面のアヤが入ってる女は
腰を少し落とし拳を構えていた
【「…なんとかなる…か…いや…ならないか?…この体でどこまで出来るか…寄りによって自分の1番得意な土俵で戦う事になるなんてなー!もう!」】
苛立つ声
焦る声にも聞こえるが…
今は見守るしか出来ない自分に少し苛立った