第75章 ★ 余興 ★ 夢主視点 ★ ① ★
通信機の向こうで息を飲むのが分かる
【ロー)「説明しろ。お前はアヤなのか」】
「…ロー…説明してほしいのはこっちなんだけど…今どう言う状況なのかよく分からないんだけど…ここに案内されて説明を聞いてたんだけど…この体の持ち主だと思う…その子に腕を引かれて…気付いたら私は別の女の子に…ベポは…亀になってる」
【ロー)「亀?」】
意味わからないよねー
『何言ってんだこいつ』
みたいな声してる
私は通信機を持ったまま
亀のベポ?に近づいて亀の口元に持って行った
亀(ベポ))「キャプテーン!オレ亀になっちゃったよー!」
【ロー)「…本物なのか?」】
私は通信機を自分の口元に持って行った
「疑う?疑うなら私しか知らないであろうローの事話そうか?何がいい?ローに噛みグセがあるとか?私に昨日付けたキスマークの場所とか?」
【ロー)「…」】
「あ、今睨んでるでしょ?そんな顔してもダメだから」
【クロガネ)「やめるんじゃ。お前はアヤなんじゃな?」】
「何?ローの次はジジィの恥ずかしい秘密でも話そうか?例えば…」
【クロガネ)「色々怖いからやめるんじゃ!」】
通信機越しに焦り声で怒鳴られた
「うるさ…とりあえず…私の体がどこにあるか知らない?観客席にいるんじゃないの?そこから見えない?私自分の体を取り戻しに行くから」
【ロー)「戻し方を知ってるのか?」】
「知らん。とりあえず近くにいて入れ替わったなら近くにいようかと…まぁ亀とベポが近くにいるのになんもないから可能性は低いけど…ローに買ってもらった服とかを他の人が着てるって考えたら…嫌なの。リングも…体は私なんだけど」
私がそう言うと通信機からローの声で「…少し待ってろ」って言われた