第74章 ★ 開幕 ★ ロー視点 ★ ② ★
俺は残ったクロガネ屋に声をかけた
ロー)「…忍者がいるんだろ?」
クロガネ)「アヤから聞いたんか?」
ロー)「…昨日な」
クロガネ)「そうか…大丈夫じゃよ。約束したんじゃろ?《優勝する》と」
ロー)「…」
クロガネ)「なら大丈夫じゃよ。どっちみちアヤが優勝するまで暇じゃろ?暇つぶしじゃ。暇つぶし!」
ロー)「…暇つぶしで自分の子供を賭けの対象にするのか?」
クロガネ)「坊主も似たようなもんじゃろうが」
互いにため息をつきながらそんな話をしていたら
何故か変な顔をしたシャチ達が戻ってきて
観客席に向かった
かなり広い観客席
真ん中にステージがあってそこでやると思っていたら
アヤ達は洞窟に案内されていた
シャチ)「そう言えば余興ってなんなんすかね?」
クロガネ)「なんじゃろうな…ワシも驚いたが…」
ロー)「昨日調べてなかったのか?」
クロガネ)「調べられんかった。と言うか違う事を調べとってすっかり忘れとったわい」
ペンギン)「調べ?何か調べてたんですか?」
クロガネ)「…美人のお姉ちゃんをな」
「「「「?」」」」
クロガネ屋の言葉にシャチ達は首を傾げたが
俺は帽子を深く被った