第74章 ★ 開幕 ★ ロー視点 ★ ② ★
クロガネ)「さて。坊主達はこっちじゃ。着いてこい」
アヤ達と別れた後
クロガネ屋は観客席じゃない方へと歩きだし手招きされた
シャチ)「え?そっちは観客席じゃないっすよ?」
俺達は戸惑いながらも
クロガネ屋の後をついて行きながら話を聞いた
クロガネ)「島で言ったじゃろ?お前さん達にいい話があると」
ペンギン)「え?それお金の話じゃなかったんですか?」
クロガネ)「アヤが勝手にそう言っただけじゃ。ワシはなんも言っとらん…まぉ金なのは間違ってないがな」
「「「「「…」」」」」
クロガネ)「この祭りの目的は確かに日頃の鬱憤を晴らす為じゃが…実はもう1つあるんじゃよ」
イッカク)「…それアヤは知ってるんですか?」
クロガネ)「言っとらんから知るわけなかろう」
ジャンバール)「なんで言ってないんだ?」
クロガネ)「…」
クロガネ屋が立ち止まり自然と俺達も立ち止まって
着いた建物は…明らかに賭博場のような所だった
シャチ)「ここって…」
ロー)「…賭けか?」
「「「「え?」」」」
クロガネ)「…まぁたまには良かろう。絶対勝てる勝負をワシは外したくないんじゃ」
そう言ってクロガネ屋は賭博場のような建物の扉を開けた
中はまぁ、荒くれ者たちばかりだった
クロガネ)「ここで今回の喧嘩祭りの優勝者に賭けるんじゃよ」
「「「「…」」」」
クロガネ)「坊主達はアヤが負けると思うんか?」
「「「それはない!」」」
クロガネ)「ふっはっはっ!なら賭けろ賭けろ!航海にも金はいるじゃろ?」
ロー)「…」
クロガネ)「本来ならここで個人のデータとか今までの参加者達の過去の戦い方を見るんじゃが…アヤ達のデータなんてないからのう…誰も賭けんじゃろうし、今日は豪華にパーッとやるぞ!アヤの優勝祝いじゃ!」
ロー)「はぁ…まぁあいつは負けないから…勝ちは確定か」
「「「キャプテン!」」」
ロー)「アヤに賭けてこい」
俺がそう言うとシャチ達は渋々賭けに行った