第72章 ★ 前夜祭 ★ ロー視点 ★ ② ★
「…酒場に入る前に一瞬殺気を感じで…」
ロー)「…あの時か」
「うん。それで…その後の金髪のお姉さんの言葉」
ロー)「…言葉?」
「《醜女》って言葉…それは…その言葉は…もう聞く事無いと思ってた言葉…あっちの世界での言葉なの」
ロー)「!…なら…」
「いる。ジジィや雲母達が調べでくれたんだけど…多分私の知ってる奴…ジジィ達の調べでは顔が変わってたから…多分だけど…あの人だと思う」
ロー)「…知り合いか?」
「知り合いって程じゃないよ…だってあの人からしたら…私が憎いはずだもん」
ロー)「どう言う事だ?」
「前に話したでしょ?カカシと婚約した私の忘れたい任務の話」
ロー)「…」
「カカシにフラれた女の忍だと思う…金髪のお姉さんの話しだとなにか仕掛けてくるだろうから…無傷と無茶は…ちょっと無理かも…ごめんね」
アヤは俺の顔を見ながら謝ってきた
「なるべくは頑張るから…怪我も無茶も…なるべく」
俺はなんとも言えない気持ちになったが
アヤが悪い訳ではないので落ち着かせる為に
小さく息を吐いてアヤを抱き締めた