第72章 ★ 前夜祭 ★ ロー視点 ★ ② ★
「…祭りが終わって…」
ロー)「なんだ?」
「祭りが終わったらデートしよ」
ロー)「…」
「優勝するからご褒美ちょうだい」
ご褒美…
ロー)「とびきりのを用意しとく」
「ローは喜ばせ上手だね」
ロー)「お前はおねだり上手だな」
俺の言葉にアヤは小さく笑って俺の背中に腕を回した
俺はアヤの背中を撫でながら「頑張れよ」と声をかけた
「あなたからの応援があればなんでも出来る気がする」
ロー)「…怪我と無茶は許さないからな」
「…それなんだけど」
少し低くなった声
アヤの言葉に疑問が湧いて
背中を撫でていた手が止まった
ロー)「…なんだ?」
「多分…無傷は無理かな…後、無茶もするかも」
俺はアヤの言葉に更に疑問が湧いて
少し体を離してアヤに目を向けた
ロー)「…理由は?」
俺の言葉にアヤは小さく息を吐いた