第70章 ☆ 生涯をかけて ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
ロー)「これから先…俺がお前以外の女にその言葉を言うと思うのか?」
「…」
アヤは頬に触れている俺の手を掴む様に触れ
零れた涙を我慢するように顔を歪め首を横に振った
アヤの零れる涙を止める様に目元にキスをして
おでこにもキスを落として
少し体を起こして上から真っ直ぐアヤの顔を見た
ロー)「…信じられるか?」
「え?」
ロー)「お前は婚約した俺を信じられるか?」
「…信じられるよ。ローの言葉や行動、ローの思い…私は全部信じられる。婚約してなくてもこの気持ちは変わらないよ」
まだ涙は流れていたが俺の目を真っ直ぐ見つめアヤは答えた
俺はアヤの答えを聞いておでこにキスを落として
優しく抱き上げてベッドまで運んだ
ベッドに座らす様にアヤを下ろせば
目を少し丸くしていた
「ロー?」
アヤの前に腰を落としてアヤに目を向ければ
明らかに困惑しているアヤが目に付いた
普段アヤから見下ろされる事なんて滅多にないからアヤの顔が俺を見下ろしている今の状態が少し新鮮だった
俺は今…アヤに付けて欲しかった
何故か分からない
今まではそれがすごく嫌だったのに
俺は困惑しているアヤをほっといて帽子を取り服を脱いだ