第70章 ☆ 生涯をかけて ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
「は?」
ロー)「…お前は…」
「え?」
俺に目を向けるアヤ
が、すぐに部屋を見渡していた
急に船まで飛んだ事に驚いたのだろう
ロー)「…お前は嫌じゃなかったのか?あの女や今までの島での出来事も…」
俺はアヤから視線を外す様に
帽子で顔を隠す様に逸らしながら話していたが
言いながらアヤに視線を戻したらさっきと変わらず部屋を見回していた
「…」
ロー)「おい。聞いてるのか?」
「ほぇ?何?」
こいつ…
なんで…そんな普通そうなんだよ
「なんでそんな顔してるの?」
ロー)「…」
「え?私がそんな顔にさせたの?ごめんなさい…そんな泣きそうな顔しないで」
アヤは泣きそうな声で言ってきたが泣きそうなのはお前じゃないか
アヤが手を伸ばしてきたから俺はその手を優しく握った
「ロー?」
ロー)「…なんでお前が泣きそうなんだよ…」
「え?」
少し息を吐きアヤの目を真っ直ぐ見た
さっきは見てなかったからアヤが聞いてなかったのに気付かなかったが今度は聞こえるだろう