第69章 ★ 嫌な言葉 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「ロー?」
ロー)「…なんでお前が泣きそうなんだよ…」
「え?」
ロー)「…悪かったな…正直覚えてないが…あの女の事…2つ否定できる」
「…それは何?私はさっきそれを聞き逃したの?」
ロー)「違うが、似た様なもんだ」
ローは私を抱き締めた
身を屈めて…いつもより力強く抱き締められた
私の後頭部に手を当てローの胸板に押し付けられる
ローが少し震えているような感じがして
私はゆっくりローの背に腕を回した
ロー)「1つ。俺はお前以外の女に愛してるなんて絶対言ってない。その言葉は俺にとってもの凄く重要で…大切な言葉だ。お前以外に言った事ない」
「…うん」
ロー)「2つ。お前は妹じゃないし小さくない。俺にとってはもの凄く大きな存在で、とてもじゃないが妹にはなれない。お前は俺の女だ。婚約したんだ。忘れるな」
「…分かってるし…別に…妹ってのは気にしてないし」
私が返事をすればローは私の体を少し離した
ローを見上げれば「嫌だったろ?」って聞かれた