第68章 ☆ 酒場 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
島を歩いててクロガネ屋が簡単に説明してくれた
鉱山の方で喧嘩祭りをするらしい
エントリー場所に向かえば結構な人がいた
こんなにエントリーするのか
正直もう少し少ないんだと思っていたが…
エントリー場所にはなぜか2人組が多かった
「…なんで2人1組みたいになってるの?」
クロガネ)「…知らん…前はそんな事なかったんじゃがな」
「まぁいいや」
アヤは俺達に声を掛けクロガネ屋と共に受付に向かって割りと早く戻ってきた
だが明らかに肩を落としている
ロー)「どうしたんだ?」
「エントリー出来なかった」
ロー)「は?」
クロガネ)「実はのう…」
クロガネ屋が説明してくれた
[今年はちょっとした余興を兼ねて2人1組でのエントリー!]
余興?
俺は顎に手を当て考えた
ロー)「…もう1人いればエントリー出来るのか?」
「…そうだけどイッカクは駄目だよ。危ないもん」
ペンギン)「なら、本当にシャチが女装するしか…」
シャチ)「ペンギン!お前!」
横でペンギンが揶揄う様にシャチに言えばシャチが怒り出す
アヤがシャチに顔を向ければ
シャチもギョッとした顔をして
アヤはニコッと笑い「出番だよ。シャチ子ちゃん♡」と言えばさっきより怒り出す
それは怒る
シャチ)「俺絶対やだからな!女なんだからイッカク頑張れよ!」
イッカク)「…私、絶対足手まといだって」
ベポ)「でもでも!2人じゃないとエントリー出来ないんでしょ?どうするの?」
「さぁ!皆で考えよう!」
ジャンバール)「…楽しそうだな」
ロー)「…人じゃなくてもいいのか?」
クロガネ)「女か女装ならのう。魚人もおっ…た」
俺とクロガネ屋の言葉に全員、人じゃない人?に目を向けた