第68章 ☆ 酒場 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
アヤの視線がクロガネ屋達に向きアヤは人差し指を口元に持って行って「秘密♡」と答えれば
クロガネ屋達は目を点にして固まった
恐らく顔は挑発的に笑ってる気がした
上からでは帽子で見えなかったが
クロガネ屋達の顔が面白くて帽子を深く被れば「変な顔ー」とアヤの笑う声が聞こえ
1番最初に復活したであろうクロガネ屋に「…ならさっさと行くぞ」と言われベポ達が降りていった
降りたベポ達を見送りアヤが降りようと足を進めたのでまだ繋いでいた手を引いてアヤを引き寄せた
アヤは驚いて「わっ!」と声を上げていたが無視して顔を上げてきたから俺は小さくキスをした
「…今日は随分と甘えたなんだね。どうする?皆に言って後で合流する?」
なんで自分が今日こんなにもアヤに触れていたいのか分からなかったが
アヤがゆっくり背に腕を回して撫でながら聞かれ少しだけ力が入った
このまま部屋に戻れば恐らく今日は部屋から出れないだろう
部屋から出さない自信しかない
そうなったらここに来た意味が無い