第66章 ☆ 夢 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
アヤが倒れた
起きた時、アヤもいた
準備してる途中でアヤがいなくなったのに気付いて不思議に思った
アイツ…何も言わずに先に行ったのか?
そんな事を思いながら食堂に向かえば
食堂から聞こえる慌てた声
なんだ?と思って食堂のドアを開ければ
ベポがアヤを抱えていた
驚いて目を見開いていれば
俺がいる事に気付いたベポが『アヤが倒れたー!』と半べそをかきながら詰め寄ってきた
ロー)「落ち着け。とりあえず医務室に運べ」
ベポ)「アイアイキャプテン!」
ベポが返事をして走って行った
周りでは慌てた様子のシャチ達がいて
まだ落ち着いていたクロガネ屋に何があったか聞けば『アヤが1人で来て挨拶しながら倒れた』らしい
俺は眉を寄せて医務室に向かった
医務室に着けばベポがアヤを寝かせたベットの周りをウロウロしていた
ベポに戻るように言うと『アヤ大丈夫だよね?!』と聞いてきた
俺が『大丈夫だから外に出てろ』と伝えれば涙を溜めながら出て行った
俺は小さく息を吐きアヤを診察したが
特におかしいことは無く…むしろ普通に寝てるだけだった
また寝れてなかったのか?
倒れるぐらい?
しばらくしたらクロガネ屋が来て『アヤはどうじゃ』と聞いてきた
『食堂におっても、くま子達の落ち着きがなくてのう』と言ってアヤが寝てるベットに近寄ってきた
クロガネ)「なんじゃ?寝とるんか?」
ロー)「…特に体に何か異常がある訳じゃない…熱もなく脈もおかしくない…寝てるだけと言えば寝てるだけだな…一応点滴はするが…」
クロガネ)「…」
すぐ目覚めると思った
まさか一日半も寝てると思うか?