第65章 ★ 夢 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「えっと…甲板で話して…ローに抱かれて…寝て起きて…食堂に向かって…向かって?…それで?」
ロー)「…その後…食堂に着いてペボ達に挨拶したら倒れたんだ」
ローの言葉に驚いて顔を上げれば
少し頭がグラッとふらついて体が揺れローが支えてくれた
よく見たら点滴までされてた
「…あ、あれ?…私…」
ロー)「…恐らく疲労だろう…今まで何もなかったのか?」
「…よく覚えてない」
ロー)「…急に倒れたからペボ達もかなり慌てていた…なんで先に1人で向かった。いや、それ以前になんで体調がおかしいのに黙ってた」
ローからの刺さるような視線が痛い
珍しく頭を掴まれてるんだけど…
いや…頭は初めてかもしれない
こんな鷲掴み…カカシにもされた事ない…
「…怒ってる?」
ロー)「怒ってないように見えるのか?」
「怒ってるように見える」
ロー)「なら怒ってる。さっさと質問に答えろ。なんで黙ってた?」
「い、いや。黙ってたんじゃなくて気付かなかったと言うか…」
私の答えにローの眉間に皺が寄る
そんな時、医務室にノックの音が響いた