第64章 ☆ 盗み聞き ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
黙ってそれを見ていたクロガネ屋が口を開いた
クロガネ)「…くま子達は知らんのか?アヤがここに残った理由を」
クロガネ屋の言葉に3人はクロガネ屋に目を向けその後3人で顔を見合せた
イッカク)「…キャプテンとの関係じゃないの?」
ペンギン)「俺もそう思ってた」
ペボ)「え?皆が好きだからじゃないの?」
イッカク)「…皆…皆?」
ペボ)「え、だってアヤ楽しそうに話すよ?違うの?」
ペンギン)「お前なぁ。楽しそうに話すだけで自分が今まで生きてた世界を捨てれるか?皆が好きってだけで…」
イッカク)「…楽しいとか皆が好きとかだけで世界を捨てるって…」
「「「んー」」」
3人は首を傾げた
クロガネ)「なんじゃ。誰も知らんのか」
ロー)「まぁシャチに聞いても答えは変わらないだろうな」
ペンギン)「あ、前に仲間になる前に忍術見せてもらってる時になんか言ってませんでした?」
顎に手を当てて考えていたペンギンが思い出したかのように言ってきた
イッカク)「なんか?色々言ってたくない?」
ペンギン)「あー。なんだったっけ?『抜け忍』とかなんとか?」
クロガネ)「…抜け忍?…」
ペボ)「…覚えてない…忍術が凄かったから」
ペボが肩を落とした
そんなペボの頭をイッカクが撫で「私もあんまり覚えてないから大丈夫だよ」と声をかけてた