第59章 ★ 悪夢 ★ 夢主視点 ★ ① ★
ローに黙ってる事がある
いや、ローだけじゃない
カカシやジジィ…イッカク達にも言ってない
私の夢の話
夢にしてはリアルすぎて
恐らくあれは…私の記憶の1部だと思う
師匠に1度だけ…これとは違う事でだが相談した
アヤになる前の記憶…なんだろうな
両親や故郷は分からない
私が夢で見るのは男の顔
長めの…血より暗めの赤い髪で
紫の目をした男の顔
私は…子供だと思う
いや、アヤになる前だから子どもなんだけど
視線の先にいる男が…やけに大男に見えて…
その男に声が出せないように…力強く口元を押えら付けられて
地面に押し付けられてて
私は抵抗しようと、その手を掴んだり
私に跨る男を蹴ったりして暴れているが
離れる訳なくて…余計に力を入れられて
大人しくなるようにか
殴られて…痛み付けられて…
私は泣いてるの