第58章 ☆ 出港 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
アヤの足の上に乗せられて見上げればアヤの顔が見えて小さい笑みを浮かべ俺の頭を撫でていた
「どうしたの?」
優しく語りかけるような声で俺に問いかけた
ロー)「…体は大丈夫か?」
今度はハッキリ声が出た
俺のその問いにアヤは目を少し見開いて瞬きをして…すぐに微笑みに変わった
「ふふっ…なんか懐かしいかも。初めて抱かれた日もローは起きてからそう聞いてきたね」
ロー)「…あれは俺のせいじゃねぇ」
「確かに、あれは私からだけど…今回は違うよね?ローの性欲おばけ」
アヤが笑いながら言うから小さく睨めば可笑しそうに笑った
「ふふっ。体は大丈夫だよ。ありがとう」
ロー)「…今回は俺のせいだからな」
「今回『も』じゃない?」
ロー)「…」
「ふふっ。睨まないでよ。男前が台無しだよ?」
俺の頭を撫でながらアヤは続けた