第8章 ★ 初戦闘 * 夢主視点 ★ ① ★
手を振っていたら後ろで口笛らしき音が聞こえた
そして何か近づいて来る気配
体をずらし避けたが、髪の毛を掠めて包帯が外れてバラけた
そしてまた音が聞こえて飛んで来た何かが戻ってきた
私は後ろに飛んでその場を離れて飛んできた物に目を向けた
「針?」
20cmぐらいありそうな長く細い針だった
私は着地と同時に持っていたクナイで飛んできた針を切り落としたがまた音が聞こえて別の針が飛んできた
私は上に飛び空中で体勢を変え手すりに飛び乗った
私がいた所には針が刺さっていた
「へーあの雷に耐えた人いたんだ…すごいね」
私は笑みを浮かべながら相手を見た
そこには体のごつい男の人が立っていた
少し焦げて
ちょっと笑いそうになった
だって髪の毛が…
ふふっ
ニヤニヤする私を男の人は睨んでいた
?)「随分暴れてくれたな。嬢ちゃん。可愛がってやるよ」
「…あんたみたいな男に言われても嬉しくないねぇ」
?)「そうかい。だがただじゃおかねぇ。ゆっくり痛ぶって礼をしてやるよ」
男の人がどこからが針を出した
私は前髪をかきあげた
まぁ固定する物がないから前髪は落ちてくるんだけど
どこから出してるのかは知らないが…口笛の音が無ければ襲ってこないのか?
私は手すりの上に立ち上がり右腕を上げてクナイを向けた
ニヤニヤが止まらない
「ふふっ。楽しもう」