第55章 ☆ スイッチ ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
そんな事を考えていたらアヤを抱いていた腕に力が入り小さな呻き声と共にアヤの目が小さく開いた
ロー)「…起こしたか?」
「…んっ…」
アヤは数回瞬きをして俺の顔を目を向けた
じっと見つめるアヤ
寝ぼけてるのか?と思ったが
俺をじっと見つめていつもの寝ぼけている時と様子が違った
ロー)「…どうした?寝ないのか?」
「…怖い?」
トロンとした目で聞いていた
俺は目を丸くした
…怖い?
「んー。ちがう、な、さみしい?」
ロー)「…」
「大丈夫だよ。ここにいるよ」
今にも寝そうなのにハッキリ言ったアヤ
俺は返答に困った
そんなふうに見えるのか?
見えてるの?