第2章 ★ 初めまして * 夢主視点 ★ ① ★
目が、覚めた
え、なんで…目が覚めるの?
え、私、あの怪我で滝から落ちなかったか?
え、結構斬られたと思ったんだけど…
え?
「…な"んで…死んで、ないの?」
?)「死にたかったのか?」
「?!」
人がいると思わなくてビックリした
声の方に顔を向けたら
そこには細身のデカい男が壁に寄りかかり立っていた
最初からいたのか?
いたんだろうな
気付かなかったけど…
私は1度視線を戻して目を閉じて息を吐いた
くそー、カカシによく言われてたのになー
ちょっと悔しい
男の人…こっちをめっちゃ睨んでるし
手の重さ的に手枷が付いてる
まじか
え、捕虜かな?
感覚的に服も着てない…よね?
なんだこれ
私はゆっくり目を開け男の人に視線を向けた
男の人は忍には見えないけど…
私の見張り…だよね?
でかい野太刀持ってるし
いや、大太刀か?
変な気配の大太刀だな
まぁ、それはいいや
「…あなたは?」
?)「その前に質問に答えろ」
「…何か?」
?)「お前…どこから来た?」
「は?」
?)「ここらへんに島はない。そんな怪我で海水に浸かってたら普通は死ぬ。そもそもその怪我自体新しいものだ。近くに海賊船も無ければ海軍の船もなかった。遭難した様には見えない。どこから来た?」
男の人の言葉に目を丸くしてしまった
え?
今なんて言った?
島って…言った?
それに…海水?
「…待って、ちょっと待って」
私は痛む体を無視して体を起こした
ゆっくり起こしたのに痛む背中
「いてて…何言ってるの?」
?)「あぁ?」
「…質問に答えたいから、先に質問に答えてくれない?」
そう言えば男の人の眉間に更に皺が寄る
だがそんな事、気にしてる場合じゃない
分からない単語ばっかだ
いや、分かるんだけど…分からないみたいな…
と、いうかこの人の言葉の意味が分からない
?)「…なんだ?」
「ここはどこなの?」
?)「…ここはハートの海賊船の中だ」
え?
「か、いぞく、せん?…か、海賊船って言った?…海賊船って」
?)「…だからそう言ってるだろうが」
え?